探偵の無料相談で聞くべき7つの質問|失敗しない依頼術

こんな悩みを抱えていませんか?

  • 無料相談と書いてあるけれど、行ったら断れなくなりそうで怖い…
  • 何を聞けばいいのか分からず、相手のペースで話が終わってしまいそう…
  • 見積もりを出されても、その金額が高いのか安いのか判断できない…

配偶者の様子がおかしいと感じたとき、多くの人がまず検索するのが探偵事務所の無料相談です。ところが相談窓口の前で手が止まる人は少なくありません。電話をかけた瞬間に契約まで持っていかれるのではないか、という不安があるからです。

この不安は、無料相談の中身を知らないまま臨むことから生まれます。無料相談は営業の場であると同時に、こちらが探偵事務所を審査する場でもあります。質問を用意して行けば、相手のペースに飲まれることはまずありません。むしろ、こちらの質問に対する答え方そのものが、その事務所を選ぶかどうかの判断材料になります。

この記事では、無料相談の線引きから、事前に準備しておく情報、必ず聞くべき7つの質問と回答の見分け方、契約を迫られたときの断り方、複数社の比較の仕方までを順に整理します。読み終える頃には、電話をかける前に手元へ置くメモの中身が固まっているはずです。

探偵の無料相談は、どこまでが無料でどこから有料か

カウンセリング・相談窓口

最初に押さえておきたいのが、無料の範囲です。ここを誤解していると、話の途中で「もう後戻りできないのでは」という錯覚に陥ります。実際には、契約書に署名するまで費用は一円も発生しません。

無料なのは「見積もりと調査計画の提示」までが基本

多くの事務所では、話を聞き取って状況を整理し、調査の方針を組み立て、日数と人数を仮置きした見積書を出すところまでを無料で行います。ここまでの作業には相談員の時間が使われていますが、それは受注のための営業コストとして事務所側が負担している形です。

やってもらえること 費用 補足
状況のヒアリング 無料 対面でも電話でも、回数の制限を設けない事務所が多い
調査が必要かどうかの判断 無料 今は動かないほうがよい、という助言が返ってくることもある
調査計画と見積書の作成 無料 書面で受け取り、持ち帰れるかどうかが一つの見極めどころ
対象者の勤務先や行動の下調べ 有料になることが多い 事前調査として別料金を設定している事務所がある
調査員の稼働(尾行・張り込み・撮影) 有料 契約書に署名し、着手の合意をした後にはじめて動く
報告書の作成・納品 有料 調査料金に含む場合と、別途実費を取る場合に分かれる

「無料相談だけで終わらせても構わない」が本来の前提

相談した結果、まだ動く時期ではないと分かることもあります。証拠が手元にほとんどなく、対象者の行動パターンも掴めていない段階では、調査に入っても空振りを重ねるだけで費用がかさむからです。誠実な事務所ほど、その場合は待つよう勧めます。

逆に、相談の初手から金額の話に持っていく事務所は要注意です。状況を聞き終える前に「今なら割引が使えます」と言い出す流れは、こちらの事情ではなく相手の都合で進んでいる合図だと考えて構いません。

電話・メール・対面で得られる情報の深さが変わる

相談方法 向いている場面 注意したい点
電話 まず概算を知りたい、事務所の雰囲気を確かめたい 記録が残らないため、聞いた金額は自分でメモを取る
メール・フォーム 同居中で電話しづらい、文面で残しておきたい 共有のパソコンやスマホから送ると相手に見られる恐れがある
対面(来所) 具体的な計画と正式な見積もりを詰めたい その場の空気で決めやすいので、持ち帰る意思を先に伝える
出張相談 来所が難しい、事務所に行く姿を見られたくない 事務所の実態が確認できない。所在地は別途調べる

📌 このセクションのまとめ

無料の範囲は、ヒアリングから調査計画と見積書の提示まで。調査員が実際に動いた瞬間から有料になり、その前には必ず契約がある。状況を聞き終える前に割引の話を持ち出す事務所は警戒したほうがよい。相談方法は電話・メール・対面で得られる深さが違い、対面は持ち帰る意思を先に伝えておく。

相談前の準備で、見積もりの精度は決まる

チェックリストの確認作業

同じ事務所に同じ日に相談しても、提示される金額は人によって変わります。理由は単純で、探偵側は「どれだけ空振りしそうか」を織り込んで見積もるからです。情報が少ないほど余裕を持った日数を積まれ、総額は膨らみます。

相談前に整理しておきたい7つの情報

  • ① 対象者の勤務先と勤務時間
    会社名と最寄り駅、始業と終業のおおよその時刻。ここが張り込みの起点になる
  • ② 怪しい曜日と時間帯
    帰りが遅い曜日、外出が増える時間。過去1〜2か月分をカレンダーに書き出すと傾向が見える
  • ③ 移動手段
    車の有無、車種とナンバー、電車通勤か。車があると追跡用の車両が必要になり体制が変わる
  • ④ 顔が分かる写真
    全身が写ったもの1枚と、顔が正面から分かるもの1枚。調査員が対象者を見失う確率が下がる
  • ⑤ 服装や持ち物の癖
    通勤時のかばん、よく着る上着の色。人混みでの識別がしやすくなる
  • ⑥ すでに手元にある証拠
    メッセージのスクリーンショット、レシート、行動の記録。何が足りないかの判断材料になる
  • ⑦ 調査で最終的に何をしたいか
    離婚したいのか、慰謝料を請求したいのか、関係を断ちたいだけなのか。必要な証拠の水準が変わる

情報の量が、そのまま日数と総額に跳ね返る

こちらの情報の状態 探偵側の見積もり方 結果として起きること
曜日も時間も特定できている 狙い撃ちで日程を組める 短い日数で計画が立ち、総額を抑えやすい
なんとなく怪しいだけ 当たりを探す日数を上乗せする 空振りが増え、追加調査の相談になりやすい
写真がなく人相しか伝えられない 初日を対象者の確認に充てる 実質的に1日分の稼働が下準備で消える
車の有無が不明 両方に対応する体制を組む 人員が多めに積まれる

費用の構造そのものを先に知っておくと、提示された見積もりが妥当かどうかを自分で判断できます。金額の内訳や相場の幅については浮気調査の費用相場と料金体系で詳しく扱っているので、相談の前に一度目を通しておくと話が早くなります。

準備した情報は、紙1枚にまとめて持っていく

相談の場では、思い出しながら話すと時間が足りなくなります。時系列でメモを作り、印刷して持参するか、スマホのメモに箇条書きで残しておくのが実務的です。相談員も整理された情報のほうが正確に見積もれます。

注意したいのは、その紙を家に置いたまま出かけないことです。準備メモそのものが、対象者に警戒を与える最大の材料になります。共有のパソコンで作らない、印刷物は自宅に残さない、という2点は徹底しておいてください。

📌 このセクションのまとめ

見積もりは「どれだけ空振りしそうか」で決まるため、情報が揃うほど金額は締まる。勤務先、怪しい曜日と時間帯、移動手段、顔写真、服装の癖、手元の証拠、最終的な目的の7点を紙1枚にまとめて持参する。準備メモは自宅や共有端末に残さない。

質問1・2|見積もりの内訳と、調査員の人数の根拠

見積書の書類

ここから7つの質問に入ります。最初の2問は、提示された総額が何で構成されているのかを分解するための問いです。この2つを聞くだけで、後から膨らむタイプの見積もりをかなり弾けます。

質問1|見積もりの内訳と、追加料金が発生する条件は何か

「総額いくらですか」ではなく、「その総額は何と何を足した数字ですか」と聞くのがコツです。探偵の料金は、人件費に相当する調査料金と、車両費や交通費などの実費、報告書の作成費に分かれるのが一般的な形になっています。

✅ 良い回答例

  • 調査料金、実費、報告書代の3つに分けて金額を言える
  • 延長が発生する条件を先に説明し、その単価も示す
  • キャンセル料の発生時期を自分から説明する
  • 実費に何が含まれ、何が含まれないかを列挙できる
  • 書面で見積書を出し、持ち帰りを止めない

❌ 危ない回答例

  • 「一式でこの金額です」と分解を避ける
  • 「追加はまず出ませんよ」と条件を説明しない
  • 実費の説明が「ケースバイケース」で終わる
  • 見積書は口頭のみで、書面を出したがらない
  • 他社の相場より極端に安く、根拠の説明がない

追加料金でもめる原因は、ほぼ例外なく「どこからが追加なのか」の合意がなかったことにあります。深夜帯の割増、対象者が遠方へ移動した場合の交通費、当日の急な延長。この3つは実際に起きやすいので、必ず条件と単価を先に確認しておいてください。

質問2|調査員は何人つくのか、その根拠は何か

浮気調査は2名以上の体制を取るのが通常です。1名だと、対象者が電車に乗り換えた瞬間や、建物に入って別の出口から出た場面で見失うからです。ただし人数が多いほど料金は上がるため、必要な人数の根拠を説明できるかどうかが分かれ目になります。

体制 向いている状況 確認しておきたいこと
1名 自宅前の張り込みなど、動きの少ない場面に限られる 尾行を伴う日も1名で通す計画なら、理由を聞く
2名 徒歩と電車が中心の一般的な尾行 撮影担当と追跡担当をどう分けるか
3名以上 車移動、繁華街、複数の出口がある建物への出入り なぜその日だけ増員が必要なのか、日ごとの説明

人数は「一律」ではなく「日ごと」で組まれているか

全日程を同じ人数で押し切る計画は、余っている日と足りない日が混ざりがちです。平日の勤務先前は2名、週末の車移動が想定される日は3名、といった形で日ごとに濃淡がついている見積もりのほうが、実務を分かって組んでいると判断できます。

📌 このセクションのまとめ

総額ではなく内訳を聞く。調査料金、実費、報告書代の3つに分解でき、追加料金の条件と単価を先に示せる事務所は信頼できる。調査員は2名以上が基本で、なぜその人数なのかを日ごとに説明できるかが判断材料。深夜割増、遠方移動、当日延長の3つは必ず条件を確認する。

質問3・4|調査日数の想定と、成功報酬の「成功」の定義

隠れたコスト

次の2問は、費用が予想外に膨らむ場面と、成功報酬という言葉の裏側を潰すための質問です。ここを曖昧にしたまま契約すると、後から金額の話が蒸し返されます。

質問3|想定される調査日数と、空振りだった日はどう扱われるか

浮気調査は、対象者が動かない日が必ず出ます。予定していた曜日にまっすぐ帰宅した、相手と会わずに1人で食事をして戻った、という日をどう清算するのか。これは事務所によって扱いがはっきり分かれる部分です。

料金体系 空振りの日の扱い 向いている人
時間制 稼働した時間分は請求される 日時をピンポイントで特定できている人
パック料金 決められた時間枠の中で消化される 複数日にわたる調査が見込まれる人
成功報酬制 着手金や経費は別途かかることが多い 証拠が取れない可能性を強く懸念している人

どの体系にも一長一短があります。時間制は無駄がない反面、当たりを外すと積み上がります。パックは総額が読みやすい代わりに、早く終わっても枠が余ることがある。聞くべきは「余った時間は返金されるのか、繰り越せるのか」という点です。

質問4|成功報酬制の場合、「成功」の定義は何か

成功報酬という言葉は安心感を与えますが、その定義は契約書の中にしか存在しません。ここが最ももめやすい箇所です。

✅ 良い回答例

  • 「宿泊施設への出入りを写真で押さえた場合」と具体的に言う
  • 成功に至らなかった場合の請求額をその場で示す
  • 着手金・経費が別途かかることを自分から説明する
  • 定義が契約書のどの条項に書いてあるかを指し示す

❌ 危ない回答例

  • 「証拠が取れたら成功です」で終わり、証拠の定義がない
  • 「調査員が現場に出たら成功」という広すぎる定義
  • 成功しなかった場合の金額を明言しない
  • 「成功率100%です」と言い切る

成功率100%という表現には注意が必要です。定義を広く取れば数字はいくらでも作れます。対象者が外出しなかった、そもそも不貞の事実がなかった、という結末は必ず一定の割合で存在するはずだからです。

📌 このセクションのまとめ

空振りの日をどう清算するかは料金体系で変わるため、余った時間の返金や繰り越しの可否を確認する。成功報酬制では「成功」の定義が契約書のどこに書かれているかを指し示せるかどうかが分かれ目。成功率100%という表現と、定義を語らない事務所は避ける。

質問5・6・7|報告書の水準、届出番号と保険、その先のサポート

調査報告書

残りの3問は、成果物の質と、事務所そのものの適法性、そして調査が終わった後の話です。調査は目的ではなく手段なので、その先まで見通せているかが結果を左右します。

質問5|報告書はどこまで出るのか、裁判で使える水準か

撮った写真がどれだけ鮮明でも、報告書の作りが甘ければ交渉や裁判では通りません。日時、場所、対象者の動きが時系列でつながっていて、写真がその流れのどこに位置するのかが分かる構成になっている必要があります。

確認する項目 満たしていたい水準
写真の日時表示 撮影日時が写真上または本文で特定でき、時系列が途切れない
出入りの両方 施設に入る場面と出る場面が対で押さえられ、滞在時間が分かる
人物の識別 対象者と相手の顔が判別でき、同一人物だと追える
行動の記録 移動経路と時刻が文章で記載され、写真と対応している
サンプルの提示 相談の場で見本を見せてもらえる(個人情報は伏せた形で)
納品の形式 紙とデータの両方か、追加費用の有無まで明示

どの写真がどこまで通用するのかという線引きは、証拠として認められる法的要件にまとめています。報告書の見本を見せてもらうときは、この基準を頭に置いて眺めると質の差が分かります。

質問6|探偵業の届出番号と、賠償責任保険の有無

探偵業を営むには、営業所ごとに都道府県公安委員会へ届出を出す義務があります。届出をすると探偵業届出証明書が交付され、その番号は事務所に掲示することになっています。番号を聞いて答えられない、あるいは掲示がない事務所は、それだけで候補から外して構いません。

  • 探偵業届出証明書の番号
    「○○公安委員会 第○○号」の形式。公式サイトに記載がある事務所も多く、事前に照合できる
  • 重要事項説明書の交付
    契約前に書面で説明する義務がある。これが出てこない時点で手続きを守っていない
  • 賠償責任保険への加入
    調査中の事故や情報漏えいに備えるもの。加入していれば万一のときの窓口がはっきりする
  • 秘密保持に関する取り決め
    調査で知った情報の管理方法と、調査終了後のデータの扱いを書面で確認する

質問7|調査後の弁護士紹介など、その先のサポートはあるか

証拠が手に入っても、そこから先の手続きが分からなければ動けません。慰謝料の請求、離婚協議、示談書の作成。これらは法律の領域なので、探偵単独では扱えない部分が出てきます。

提携する弁護士やカウンセラーを紹介できる事務所なら、証拠を取った直後に次へ進めます。ただし紹介料が上乗せされないか、紹介を受けることが契約の条件になっていないかは確認しておいてください。事務所選びの全体像は探偵事務所の選び方で整理しています。

📌 このセクションのまとめ

報告書は写真の日時、出入りの対、人物の識別、時系列の記載が揃っているかを見本で確かめる。探偵業の届出番号は必ず聞き、重要事項説明書が契約前に出てくるかを確認する。賠償責任保険の加入と、調査後の弁護士紹介の有無まで聞いておくと、証拠取得後に足が止まらない。

相談で、こちらが答えなくてよいこと

電話相談する女性

相談は一方的に聞かれる場ではありません。こちらにも、この段階では明かさなくてよい情報があります。すべてを差し出す必要はない、と知っているだけで気持ちの余裕が変わります。

本名も住所も、比較検討の段階では不要

情報 相談段階での扱い 理由
自分の本名 名字だけ、または仮名でよい 契約時に本人確認があるため、その時に出せば足りる
自宅の住所 市区町村までで十分 概算見積もりは行動エリアが分かれば出せる
用意できる予算の上限 先に言わないほうがよい その額に合わせた計画が組まれ、比較の基準が崩れる
他社の見積額 具体的な数字は伏せる わずかに下回る額を出されるだけで、中身の比較にならない
勤務先や年収 聞かれても答えなくてよい 調査の設計には不要な情報で、支払能力の測定になりやすい

逆に、正直に伝えたほうがよいこと

隠すと自分が損をする情報もあります。すでに配偶者を問い詰めてしまった、相手に探偵の話を匂わせてしまった、といった経緯は言いにくいものですが、伝えないと調査の難易度を見誤られます。

  • すでに本人を問い詰めた:警戒されている前提で計画を組む必要がある
  • 過去に別の事務所へ依頼した:同じ失敗を繰り返さないための材料になる
  • スマホを見たことがある:相手が気づいて対策している可能性を織り込める
  • 調査に使える期間の制限:単身赴任や引っ越しの予定があるなら先に伝える
  • 証拠を何に使いたいか:離婚か、慰謝料か、関係の修復かで必要な水準が変わる

連絡方法はこちらから指定してよい

同居中の場合、事務所からの着信履歴が残ること自体がリスクになります。電話は不可でメールのみ、この時間帯だけ通話可能、といった条件はこちらから提示して構いません。その要望に柔軟に応じられるかどうかも、実は事務所の質を測る材料になります。

📌 このセクションのまとめ

比較検討の段階では、本名も詳しい住所も予算の上限も伝える必要はない。予算を先に言うと、その額に寄せた計画が組まれて比較にならない。一方で、すでに問い詰めた、スマホを見た、といった経緯は正直に伝える。連絡方法や時間帯の指定はこちらから出してよい。

その場で契約を迫られたときの断り方とクーリングオフ

契約書の確認・審査

相談者がもっとも恐れているのがこの場面です。断りたいのに空気が重くて言い出せない、という状況は実際に起きます。あらかじめ言い回しを1つ用意しておくだけで、この恐怖はほぼ消えます。

即決を迫るときの典型的な言い回し

  • 「今日契約すれば割引が適用されます」:期限を切って考える時間を奪う手法
  • 「明日にはもう証拠が消えているかもしれません」:不安を煽って判断を急がせる
  • 「今なら調査員の空きがあります」:希少性を演出する定番の話法
  • 「持ち帰る方はだいたい手遅れになります」:検討そのものを否定してくる
  • 「ここまで話を聞いたので」:無料相談を貸し借りにすり替える

どれも共通しているのは、判断の材料ではなく判断の速度に働きかけている点です。調査計画の中身が良いから決めてほしい、という説得とは質が違います。急がせる理由が「こちらの事情」ではなく「事務所の都合」なら、それは検討をやめる合図と考えてください。

角を立てずに持ち帰るための言い方

【そのまま使える持ち帰りフレーズ】

  • 「家族と資金の相談をしてから決めたいので、見積書をいただけますか」
  • 「他にも話を聞く予定があるので、今日は結論を出しません」
  • 「契約書と重要事項説明書を持ち帰って読ませてください」
  • 「検討して、○日までにこちらから連絡します」

【言い切ってしまうのがコツ】

理由を長く説明するほど、そこに反論の入口ができます。「今日は決めません」と先に言い切ってから理由を一言添える順番にすると、話が長引きません。相談の冒頭で「今日は情報収集に来ました」と宣言しておくのも有効です。

クーリングオフが使える場合と使えない場合

契約してしまった後の話もしておきます。探偵の調査契約は、契約した場所によって扱いが変わります。事務所へ自分から出向いて契約した場合は、原則としてクーリングオフの対象になりません。一方、自宅や喫茶店など事務所以外の場所で契約した場合は、訪問販売にあたるとして書面を受け取った日から8日間の解除が認められる可能性があります。

契約した場所 クーリングオフの可否 対応の方向
事務所に出向いて契約 原則として対象外 契約書の中途解約条項に従い、精算を交渉する
自宅や喫茶店で契約 対象になりうる(書面受領から8日間) 書面で解除の意思を通知し、記録を残す
電話で勧誘され契約 態様により対象になりうる 勧誘の経緯を時系列でまとめ、消費生活センターへ相談
書面の交付がない 起算点が始まらないと解される場合も 交付義務違反として争う余地があるため専門家へ

解除の通知は、口頭ではなく書面かメールで送り、送った記録を必ず残してください。実際に起きたトラブルの型と対処は探偵とのトラブル事例と対処法にまとめてあります。契約書のどこを読むべきかは探偵との契約書チェックポイントが参考になります。

📌 このセクションのまとめ

即決を促す言い回しは、判断の材料ではなく速度に働きかけている。「今日は決めません」と先に言い切り、理由は一言だけ添える。事務所で契約した場合は原則クーリングオフの対象外だが、自宅や喫茶店での契約なら書面受領から8日間の解除が認められる余地がある。解除の通知は必ず記録が残る形で送る。

複数社を比較するコツと、契約してはいけないサイン

複数提案の比較

最後は比較の話です。無料相談は複数社で受けるのが前提だと考えてください。1社だけでは、提示された金額が高いのか安いのかを判断する物差しがありません。2社から3社が現実的な数です。

時間単価だけで比べると、ほぼ失敗する

「1時間あたり1万円」と「1時間あたり1万5千円」を並べると、前者が安く見えます。ところが前者が1名あたりの単価で、後者が2名分の単価だった場合、実際の負担は逆転します。比べるべきは単価ではなく、同じ調査計画を実行したときの総額です。

比較する軸 見るポイント
単価の単位 1名あたりか、1組あたりか。ここを揃えないと比較にならない
実費の扱い 車両費・交通費・機材費が単価に含まれるか、別建てか
報告書代 総額に含まれているか、納品時に追加請求されるか
想定日数 同じ状況を聞いて、何日と見積もったか。極端に短い提案は根拠を聞く
追加の発生条件 深夜割増、遠方移動、延長。条件と単価が書面にあるか
中止した場合の精算 途中でやめたときにいくら戻るか、戻らないか

各社に「まったく同じ状況」を伝えるのが比較の前提

説明する内容が社ごとにぶれると、返ってくる見積もりもぶれます。準備した紙1枚をそのまま読み上げる形にして、条件を固定してください。そのうえで、提示された計画の違いを見ます。同じ情報から違う計画が出てくるなら、その差にこそ各社の考え方が表れています。

✅ 前向きに検討してよい事務所

  • 届出番号を即答し、重要事項説明書を先に出す
  • 見積書を書面で渡し、持ち帰りを歓迎する
  • 今は動くべきでない、と言えるだけの余裕がある
  • 報告書の見本を見せてくれる
  • できないことを、できないと言う
  • 連絡方法や時間帯の希望に合わせてくれる

❌ 契約してはいけないサイン

  • 届出番号を聞いても答えず、掲示もない
  • 契約書や重要事項説明書を事前に見せない
  • その日のうちの決断を強く求めてくる
  • 相場から極端に安く、根拠の説明がない
  • 「必ず証拠が取れます」と結果を保証する
  • 所在地が不明、または私書箱のみ
  • 不安を煽る言葉が説明の大半を占める

相談を終えた後、その日のうちにやること

タイミング やること
相談直後 聞いた金額、日数、人数、担当者名をその場でメモに残す。記憶は翌日には曖昧になる
その日のうち 7つの質問への回答を、良い・普通・危ないの3段階で自分なりに採点する
2社目以降の後 単価ではなく総額と条件を並べ、同じ表の上で比べる
決める前 契約書と重要事項説明書を通しで読む。分からない条項はその場で質問する

7つの質問はどれも、答えを聞くこと自体が目的ではありません。その質問にどう向き合うかで、その事務所の仕事の仕方が透けて見えます。内訳を丁寧に分解する相談員は、調査計画も丁寧に組みます。曖昧な言葉で流す相談員は、報告書も曖昧なものを出してくる可能性が高い。

手元の証拠が足りているかどうかで、そもそも依頼が必要かも変わります。自分で押さえられる範囲は浮気の証拠になるものの一覧で確認できます。無理のない範囲で自分で集めたうえで、届かない部分だけを依頼するのが、費用を抑える一番確実な方法です。

📌 このセクションのまとめ

比較は2〜3社で、各社に同じ情報を伝えたうえで総額と条件を並べる。時間単価は1名あたりか1組あたりかで意味が変わるため、単価だけの比較は成立しない。届出番号を答えない、書面を見せない、即決を迫る、結果を保証するといったサインが出たら候補から外す。相談直後のメモが後の比較を支える。

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